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こどもの偏食、について

[2019.10.16]
こちらは日本小児科学会東京都地方会が作成した「こどもの健康週間2019」より抜粋、一部杉原が変更したものです。

 

こんにちは。小児科医の杉原です。

こどもの偏食って病気ではないので、質問されても病院の小児科先生ですと苦手な範囲かもしれません。こうした範疇は開業医のほうがたくさん経験があるかもしれませんね。

 

離乳食が進まないのですが、どうしたら良いでしょう?

月齢にあった離乳食が進まない理由は、離乳食の開始時期や勧める速度がおそすぎることが原因と言われています。

離乳食が進んでいないと、お子さんはエネルギー源を母乳やミルクに求めるようになります。次第にその食事環境に慣れてしまうことで、新たな離乳食を受けつけにくくなってしまいます。

そのような時、おもちゃに手を伸ばすような時期であれば、そのおもちゃを離乳食のはいった器にすりかえてしまうのです。

お子さんはそれをてづかみにして口にもっていくうちに、自然にあそびながら食べるようになってくれます。

あえてスプーンなど使わない、野性的な「手づかみ食べ」の大切さがいま見直されています。

お行儀はずっとずっと後に身に付けさせるのがお互いにラクでしょう。

 

1歳を過ぎて、普通食にしたのですが母乳と白いごはんだけを欲しがり、おかずを食べません

あなたのお宅だけではありません。離乳食の進みが遅いお子さんが1歳を超えて普通食になったときに起こりがちなことです。

ここでも「手づかみ食べ」の先方が効果あり、です。

ピクニックで使うようなビニールシートの上で、小さな器に肉、魚、野菜などの様々な色のおかずを並べておくと、お子さんの自由意志で遊びながら食べるようになるでしょう。

周囲が汚れますが、ここはひとつほんの数ヶ月だけのことですので目をつぶってください。

食事は遊びと同じで楽しいこと、と思わせれば、いろいろな食材を口に入れたくなるはずです。

 

2歳になりましたが遊び食べが治りません。放置して大丈夫でしょうか?

好奇心旺盛な2才児にとって食べ物は「遊び道具」になりえます。

しかし、3歳頃には遊び食べはほぼ消失すると言われています。

遊び食べを、頭ごなしに否定してしまうと、こどもは食事を楽しめなくなります。

食事を楽しい時間にするように準備を整えていきましょう。

まず子どもの興味を引くようなテレビは消す。おもちゃはしまう。

食前にはある程度身体を動かしておいて、空腹に近づけておくことも大事です。

食事時間は30分程度で区切り、遊び続ける場合は「ごちそうさま」をして食事を片付けましょう。

こどもは大人のマネをしたがります。食事が遅くてもなるべく親が食べさせることは不要です。

対面ではなく、横にすわって大人が食べると、こどもが真似しやすくなることもあります。

 

3歳ですが、偏食がひどく決まったものしか食べません

3歳児は自我を強く示す時期です。

神経質な対応はかえって嫌いな食べ物を意識させてしまいます。

まずはおおらかに構え、食事を楽しくする環境整備をしましょう。

普段の食事をバラエティー豊かにして、家族と同じ食事を楽しく食べる雰囲気にしましょう。

外食や弁当形式の食事も交えたり、同年代の友達とワイワイ会食をするなどイベント化するのもよいでしょう。

ときには、幼児も楽しく行えるお手伝い(野菜を洗う、ゆでたジャガイモをスプーンでつぶす)をさせて食事への好奇心を養いましょう。

空腹で食事を迎えるように生活リズムを整えましょう。

それでも偏食がひどい場合は、発達障害の可能性もいちおう考えて小児科医に相談することもできます。

また食事の噛み締めや飲み込み、発音が気になったら口腔機能不全症という病気もあるので歯科医に相談することをオススメします。

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