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コロナによる、こどものうつ病は腹痛などの身体の不調がサインのこともあります

[2021.02.26]

国立成育医療センターのコロナ×こどもアンケート調査報告一覧 より。

 

第4回調査の、おわりに、のページより一部抜粋。

 

今回の調査で、コロナ禍の影響が慢性化してきた今の、こどもたちや保護者の様子を知ることができました。

 

この調査の結果が、日本のこども・保護者全体を表しているとは言えないかもしれないことを予めお断りさせていただきます。しかし、小学 4年生の 15%、中学生の 24%、高

校生の 30%に「中等度以上のうつ症状」があるという結果に、調査を実施した私たちも大きな衝撃を受けています。さらに詳しい調査研究とともに、早急な対策が必要と考えていま

す。

 

こどものうつは、大人のうつとは違う症状で表れることが多いと言われています。たとえば、腹痛などの身体の不調がうつのサインということがあります。イライラや攻撃性など外

に向かうもの、あるいは不登校や引きこもりなど内に向かうものがサインのこともあります。大人もこどもも、いやなことがあると憂うつな気分になり、上記のような症状がでるこ

とはありますが、うまくやり過ごすうちに自然と気分が晴れるのであれば問題ありませんコロナ×こども本部資料「(うちの子の)こんな様子が気になります!」参照)。しか

し、ストレスが強すぎたり本人が弱っていたりすると、その状態が長く続き、心身のエネルギーを消耗してしまいます。そうなってしまうと自力で回復するのが困難で、無理に頑張ら

せるのは逆効果です。周囲が気づいてあげること、早めに専門家へ相談することが重要です。

一方、今回の調査では、保護者も約 3 割に「中等度以上のうつ症状」がありました。育児・家事に仕事にと、保護者にも大きな負担がかかっていることと思います。きっと学校の

先生方も同じでしょう。こどもの SOS に気づいて対処するためには、まず大人の心に余裕が必要です。みんなが大変な今こそ、支え合いが求められます。

次回【コロナ×こどもアンケートその5】は、第4回調査の回答やコロナ×こども会議でこどもたちから受け取った声を反映させた質問を含めて調査を実施する予定です。引き続き

【コロナ×こども本部】・【コロナ×こどもアンケート】へのご協力・ご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2021  2  10 

国立成育医療研究センター コロナ×こども本部 一同

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