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赤ちゃんの予防接種(ワクチン)スケジュール

【予防接種を受けるお子さん、親御様へ】
新型コロナウイルスの感染リスクを恐れ、ワクチンを後回しにしたい、というご要望をお聞きすることがあります。もちろん感染症を予防するための対策は重要ですが、極端な制限をしてしまうことにより、本来予防ができるはずだった他の重要な病気の危険性にさらされることは避けるべきだと考えます。
これからも長い期間での流行が想定されますので、その間、乳幼児健診や予防接種を後回しにしてしまうデメリットは大きいでしょう。
実施にあたっては普段以上の配慮が必要になりますが、保護者と実施者が協力し、可能な限り予定通りに実施すべきと考えます。
当院ではワクチンの専用時間帯を設けていますので、安心して受診いただける環境を整えています。どうぞお気軽にご来院ください。

予防接種(ワクチン)デビューは生後2ヶ月から!

一般的なワクチン接種スケジュールはこちらです。

ユアクリニックの推奨ベストコースはこちら

※東京都23区内にお住まいの方でしたら、当院で予防接種をお受けいただけます。
詳しくは各区の制度をご確認ください。

赤ちゃんの誕生後、早い段階で考えていきたいのが予防接種です。特に生後半年頃までは接種しなければならないワクチンも多く、上手に赤ちゃんに負担の一番少ない形でスケジュールを組んでいくことも大変です。

またワクチンを接種する際には、日頃の体調管理も重要です。ワクチンの接種は、普段から赤ちゃんが体調を崩した際にも気軽に通院ができる“かかりつけ”の医療機関に相談するのが良いでしょう。

当院では日本小児科学会から出されている“予防接種推奨スケジュール”を基に、ご家庭・お子さんの負担ができるだけ軽くなるような推奨スケジュールを作っています。

ご参考:日本小児科学会が推奨する予防接種推奨スケジュール

ワクチンの中には、同時に接種しても大丈夫なもの、接種の間に一定の間隔を空けなければならないもの、などがあります。
ご自身でスケジュールを管理していくのは大変ですので、
まずは生後2ヶ月で“小児用肺炎球菌ワクチン”“B型肝炎ワクチン”“ヒブワクチン”“ロタウイルスワクチン”の4種類を接種し、その後の接種スケジュールについて相談していきましょう。

※お引越しなど以前まで他院で予防接種を受けておられた方も、当院で続きのワクチンを接種していただくことが可能です。お気軽にご相談ください。

※VPDの会では、他団体と共同で10か国の多言語版「予防接種スケジュール」を公開しています。日本語以外の言語で予防接種のスケジュールを確認されたい場合にご活用ください。

予防接種キャッチアップスケジュール

近年、多くの新しいワクチンが国内で認可され、接種できるようになりました。それに伴い、小児期の予防接種スケジュールはより複雑になっています。

日本小児科学会では2011年4月から学会の推奨する予防接種スケジュールを発表していますが、併せて、2013年からは、標準的な接種時期を逃した児に対するキャッチアップスケジュールを発表しています。

▼詳しくはこちら▼

日本小児科学会~知っておきたいわくちん情報~

日本小児科学会では、予防接種の意義(なぜ接種しなければならないか)や、接種にあたっての注意点などをまとめて「知っておきたいわくちん情報」として公開しています。

詳しくはこちらをご覧ください

 

予防接種を受ける際の注意点

・予防接種は完全予約制です。事前にインターネットでご予約をお取りください。

・お付添いは原則、保護者の方にお願いいたします。

・予防接種は抗体をしっかりつけるため、お子様の体調が良い時に受けましょう。

・ご来院の当日は以下のものをご持参ください
*母子健康手帳 *予診票 *健康保険証 *診察券 *保険証 *福祉医療費受給者券(乳児医療券)

・着脱しやすい服装でお越しください

予防接種一覧

ロタウイルスワクチン

ロタウイルス感染症を予防するためのワクチンです。ロタウイルス感染症は激しい嘔吐下痢を引き起こし、脱水症状によって死に至ることもあります。ワクチンを接種することで、感染しても重症化を防ぐことができます。

※2020年10月から定期接種の対象となる予定ですが、公費で受けていただくには初回を生後14週6日までに接種する必要がありますのでご注意ください。

参考:ロタウイルスワクチンのEDチューブや胃瘻管を介した接種に関する日本小児科学会の提言

ヒブワクチン

インフルエンザ菌b型(Hib)による感染症を予防するワクチンです。ヒブ感染症によって、細菌性髄膜炎・喉頭蓋炎・菌血症などを引き起こします。細菌性髄膜炎は、重い後遺症を残す可能性の高い危険な病気ですが、初期症状が風邪と似た症状で判別が難しいため、ワクチンによって予防することが大切です。

小児用肺炎球菌ワクチン

肺炎球菌は肺炎や気管支炎の原因になるほか、ヒブと同じく細菌性髄膜炎・菌血症などを引き起こすことがあります。小児用肺炎球菌ワクチンは13種類の肺炎球菌に対して予防効果があります。

B型肝炎ワクチン

B型肝炎ウイルスの感染を予防するためのワクチンです。B型肝炎ウイルスに感染すると肝炎を引き起こし、その後肝臓に残ると肝硬変・肝がんに進行する場合があります。

四種混合ワクチン

ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオの4種類の病気を予防するためのワクチンです。この内ジフテリアと破傷風は、11歳~12歳時に二種混合ワクチンとして追加接種する必要があります。

※2
通常は四種混合を4回接種して終了なのですが、実は米国など他国では5歳あたりで追加接種するのが普通になっています。まだ日本でも実際に4回だけで大丈夫なのかを研究中で結論がでていません。そのため、日本小児科学会は任意接種になるけれども、ここでもう一度四種混合を追加することを勧めています。ところがルールが邪魔をして、四種混合は4回までしか接種ができないことになっています。そこで、同じ内容を三種混合ワクチン+不活化ポリオワクチンの2本でカバーすることで四種混合相当の免疫をカバーする工夫をしています。

BCGワクチン

結核菌の感染(肺結核や結核性髄膜炎)を予防するためのワクチンです。はんこ注射と言われることもあります。接種後、2~4週間後に赤くなったり膿が出たりすることがありますが、多くは自然に治りますので、塗り薬などは使わず経過を見ましょう。1ヶ月以上続くようであれば医療機関にご相談ください。

麻疹・風疹混合(MR)ワクチン

麻疹、風疹は発熱と全身の発疹を特徴とする感染症で、極めて感染力が高いウイルスです。麻疹は高熱となり重症化することが多く、風疹は症状は軽いものの、妊婦に感染すると先天性風疹症候群と呼ばれる、難聴・心臓病・白内障などの障害を持った赤ちゃんが生まれる可能性が高くなります。MRワクチンでは、それぞれのウイルスを弱毒化した生ワクチンを接種し抗体を作ります

水痘ワクチン

水痘(みずぼうそう)を予防するためのワクチンです。弱毒化したウイルスを接種する生ワクチンで、2回接種することで効果を高めます。ワクチンを接種してもみずぼうそうにかかることはありますが、症状は軽く済みます。

おたふくかぜワクチン

発熱とともに耳下腺炎(両側の耳の下が腫れる)を起こします。合併症として、膵炎、髄膜炎、睾丸炎、おたふく難聴などを引き起こす可能性があるため、予防することが大切です。ワクチンの効果を高めるため、2回接種が推奨(※3 千代田区は無料)されています。

日本脳炎ワクチン

感染すると高熱、意識障害、頭痛、嘔吐、痙攣など強い症状を引き起こす可能性のある病気です。ワクチンの予防効果などでかかる人は少なくなりましたが、感染してしまうと重篤になるため、ワクチンによる予防が大切です。

※1 通常、3歳にならないと自治体から予防接種の用紙が郵送されてきません。しかし、千葉、静岡などで、3歳前に日本脳炎にかかって無くなるお子さんがでています。
豚をさした蚊が、まだ免疫力の弱い子どもを刺した場合に死亡例がでやすいようです。成人では重症化しても入院すれば助かりますが、子どもの場合は助かりません。
ワクチン自体は生後6ヶ月から接種が可能なのに、なぜか3歳から接種が慣習になってしまったせいで帰ってこない子どもがでてしまいました。
ご参考:https://www.happy-note.com/doctor/043-062.html

そんなことがあってから、自治体に電話をして早めに用紙をとりよせてお子さんを守ってもらうことをお勧めしています。

二種混合ワクチン

ジフテリア、破傷風を予防するためのワクチンです。四種混合ワクチンを受けた後、確実な抗体をつけるため11歳~12歳時にもう一度ワクチンを接種します。

 

参考:日本小児科学会「知っておきたいわくちん情報」各ワクチンについての説明

 

ユアクリニックの推奨ベストコースです。当院では遅れや引越しなどにも対応いたしますのでご心配なく。

年・月齢

接種するワクチン

0歳

0ヶ月

 

 

 

 

 

1ヶ月

 

 

 

 

 

2ヶ月

ロタ1回目
千代田区は無料

肺炎球菌
1回目

B型肝炎
1回目

ヒブ
1回目

四種混合
1回目

3ヶ月

ロタ2回目
千代田区は無料

肺炎球菌
2回目

B型肝炎
2回目

ヒブ
2回目

四種混合
2回目

4ヶ月

ロタ3回目
千代田区は無料

肺炎球菌
3回目

 

ヒブ
3回目

四種混合
3回目

5ヶ月

BCG

 

 

 

 

6ヶ月

日本脳炎
1回目※1

 

 

 

 

7ヶ月

 

 

 

 

 

8ヶ月

 

 

B型肝炎
3回目

 

 

9ヶ月

 

 

 

 

 

10ヶ月

 

 

 

 

 

11ヶ月

 

 

 

 

 

1歳

 

肺炎球菌
4回目

 

ヒブ
4回目

 

MR
1回目

水痘
1回目

おたふく
1回目(任意)

 

 

2歳
※1歳半前後

 

水痘
2回目

 

 

四種混合
4回目

3歳

日本脳炎
2回目

 

 

 

 

4歳

日本脳炎
3回目

 

 

 

 

5歳

 

 

 

ポリオ
ワクチン

三種混合
(任意)※2

6歳
5-7歳の、年長さんの時期

MR
2回目

おたふく
2回目(任意)
※3 千代田区は無料

 

 

 

7歳

 

 

     

8歳

 

 

     

9歳

日本脳炎
4回目

 

     

10歳

 

 

     

11歳

二種混合

 

     

12歳

 

 

     

 

定期接種と任意接種について

定期接種とは

予防接種法で、接種について努力義務が規定されたワクチンです。接種費用については、接種対象年齢の範囲であれば(法定接種期間内)、公費で負担されます(法定期間内に接種できなかった場合は、自費での接種となります)。

・ヒブワクチン ・小児用肺炎球菌ワクチン ・4種混合ワクチン ・2種混合ワクチン ・BCGワクチン ・麻疹・風疹混合(MR)ワクチン ・水痘ワクチン ・日本脳炎ワクチン ・B型肝炎ワクチン など

任意接種とは

定期接種以外の予防接種ですが、病気を防ぐためには大切です。費用は自費になりますが接種をお勧めいたします。

・ロタウイルスワクチン(ロタテック,ロタリックス) ・おたふくかぜワクチン ・A型肝炎 ・インフルエンザワクチン など

ロタウイルス(ロタリックス)

16,500円(税込) / 回

ロタウイルス(ロタテック)

9,900円(税込)  / 回

おたふくかぜ

6,600円(税込)  / 回

A型肝炎

9,900円(税込) / 回

※いずれも税込み
※ロタウイルスワクチンは、2020年10月から定期接種の対象となる予定ですが、公費で受けていただくには初回を生後14週6日までに接種する必要がありますのでご注意ください。

任意接種ワクチンの小児(15歳未満)への接種について

基礎疾患の有無や海外渡航などの状況により、特に接種が奨められる場合のある任意接種ワクチンの接種推奨すべき対象と接種回数について、日本小児科学会より情報が開示されています。

詳しくはこちらをご覧ください

 

各区の制度について

東京都23区内にお住まいの方でしたら、当院で予防接種をお受けいただけます。
ユアクリニック近隣の区のご案内を掲載します。(外部リンク)

千代田区

文京区

台東区

墨田区

中央区

※千代田区以外にお住まいの方で、各区より助成金が出る場合は、当該地区で接種を受けなければ助成の対象となりませんのでご注意ください。

文責:杉原 桂

 

日本小児科学会 予防接種キャッチアップスケジュール

ワクチン 種類 1回目接種の最低年齢 定期接種の時期 最後の接種の最高年齢 最短の接種間隔
1回目と2回目 2回目と3回目 3回目と4回目 4回目と5回目 5回目と6回目
インフルエンザ菌b型(ヒブ) 不活化 2ヶ月 2ヶ月-5歳未満 5歳未満 3週(最初の接種が7か月未満で、現在7-11か月の児)
3週(最終投与として)(最初の接種が12か月未満で、現在1-4歳の児)
3週(2回目の接種が7か月未満で、現在7-11か月の児)
7か月(最終投与として)(2回目の接種が12か月未満で、現在1-4歳の児)
7か月(最終投与として)
(3回目の接種が12か月未
満で、現在1-4歳の児)
- -
肺炎球菌(PCV13) 不活化 2ヶ月 2ヶ月-5歳未満 6歳未満 4週(最初の接種が7か月未満で、現在7-11か月の児、または、最初の接種が12か月未満で、現在1-5歳の児)
60日(最終投与として)(最初の接種が1歳で、現在2-5歳の児)
4週(2回目の接種が7か月未満で、現在7-11か月の児)
60日(最終投与として)(2回目の接種が12か月未満で、現在1-5歳の児)
60日(最終投与として)
(3回目の接種が12か月未
満で、現在、1-5歳の児)
- -
B型肝炎(HBV) 不活化 生下時 12ヶ月まで(通常2ヶ月から開始) 特になし 4週 16-20週(1回目より20週以上あける) - - -
ロタウイルス 6週(ただし、生後15週未満) 1価ワクチン:6週-生後24週0日
5価ワクチン:6週-生後32週0日
1価ワクチン:生後24週0日
5価ワクチン:生後32週0日
4週 4週(5価ワクチンのみ) - - -
四種混合(DPT-IPV) 不活化 2ヶ月 2ヶ月-7.5歳 小児(15歳未満) 3週 3週 6ヶ月 - -
三種混合(DPT) 不活化 3ヶ月 3ヶ月-7.5歳 特になし 3週 3週 6ヶ月 6ヶ月 6ヶ月
不活化ポリオ(IPV) 不活化 3ヶ月 3ヶ月-7.5歳 特になし 3週 3週 6ヶ月 6ヶ月 -
二種混合(DT) 不活化 11歳 11-13歳未満 特になし - - - - -
BCG 0ヶ月 12ヶ月まで(通常5-8ヶ月) 5歳未満 - - - - -
麻しん、風しん(MR) 1歳 1回目は、1歳以上2歳未満、2回目は5歳以上7歳未満で、かつ小学校入学前の1年間 特になし 4週 - - - -
水痘 1歳 1歳-3歳未満 特になし 3か月(13歳未満)、4週(13歳以上) - - - -
おたふくかぜ 1歳 - 特になし 4週 - - - -
日本脳炎 不活化 6ヶ月 1~3回目(Ⅰ期)は、6ヶ月以上90か月未満(通常3歳から開始)、4回目(Ⅱ期)は9歳から13歳未満 特になし 1週 1週(I期2回接種後の場合は、最低6か月以上(通常1年程度)あける) 4週(定期接種年齢の範囲で数年あける) - -
インフルエンザ 不活化 6ヶ月 - 特になし 4週(2-4週)(13歳以上は、1回接種) - - -
ヒトパピローマウイルス(HPV) 不活化 2価ワクチン:10歳以上
4価ワクチン:9歳以上
12歳-16歳(小学校6年生から高校1年生相当) 特になし 2価ワクチン:1ヶ月
4価ワクチン:1ヶ月
2価ワクチン:2か月半(1回目より5か月以上あける)
4価ワクチン:3か月
- - -

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