溶連菌感染症について
溶連菌感染症とは
溶連菌は細菌であり、感染すると主に咽頭炎という病気を起こします。かかりやすい年齢は3歳から14歳です。
溶連菌感染症の特徴と診断
特徴として咽頭炎を起こすと、発熱やのどの痛みの症状がみられます。体感の細かい発疹や嘔吐などの胃腸症状もみられることもあります。鼻水がみられることはほとんどありません。
診療にて溶連菌の迅速検査が陽性のときは溶連菌感染症と診断し、治療を開始します。
溶連菌感染症の治療
治療は抗菌薬を内服することで、速やかに解熱します。
48時間以内に解熱しない場合は効果がないと判断し、その他の病気の可能性があるため医師の診察を受けてください。
ご家庭で気を付けていただきたいこと
抗菌薬の内服後24時間以上経過したら、感染する力は下がるので、熱が下がって元気であれば登校(園)は可能です。
のどが痛いので噛まずに飲み込める食事がよいでしょう。ゼリー、とうふ、冷たいグラタンなどです。入浴は短時間であれば問題ありません。
薬を飲み始めて2日目になっても症状が改善しない場合は再診してください。
家族の間の感染は兄弟であれば25%とも言われているため、濃厚な接触をさけ、手洗いなどの一般的な予防策を行ってください。
また1-2ヶ月後に急性腎炎を発症することがあり、赤い尿がでたり、顔がむくんだりする場合は受診してください。
文責:渡邉 太郎