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日本脳炎ワクチンの早期接種に関する最新研究

[2025.03.14]

「新薬と臨床」の最新号に、日本脳炎ワクチンの接種時期に関する興味深い論文が掲載されました。

3歳未満での1期接種完了が抗体価に与える影響

この論文では、「3歳未満で第1期3回の日本脳炎ワクチン接種を完了した場合、第2期接種時点での抗体価は、3歳以降に接種した場合と比較すると若干低いものの、十分に高いレベルを維持している」と結論付けられています。つまり、3歳未満での接種は、第2期開始時点での免疫の持続性において問題なく、積極的に考慮しても差し支えないということが示されました。

3歳未満での接種の安全性と有効性

従来、3歳未満の子どもへの日本脳炎ワクチン接種では、接種量が半分になるため、第2期接種時点での抗体価の低下が懸念されていました。しかし、今回の研究結果によって、そうした不安は払拭され、3歳未満から積極的に接種することの有効性が示唆されました。

早期接種の重要性

日本脳炎は蚊を媒介として感染し、重篤な症状を引き起こす可能性のある疾患です。そのため、予防策としてワクチン接種は極めて重要です。特に夏季は日本脳炎のリスクが高まるため、6か月を迎えたお子さんには自信をもって日本脳炎ワクチンを接種し、感染から守ることが大切です。

今回の研究により、3歳未満での接種の有効性が科学的に裏付けられたことで、より早い段階でのワクチン接種が推奨される可能性が高まりました。これからも最新の研究に注目しながら、より安全で効果的な予防策を実践していきましょう。

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