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あなたの街の病院がなくなるかもしれません

[2025.03.14]

最近、医療界では深刻な問題が浮き彫りになっています。

 

日本の医療を支える病院が、現在、かつてない経営危機に直面しているのです。このままでは、ある日突然、あなたの身近な病院が閉鎖してしまう可能性すらあります。

私たちのクリニックは医院であり、病院ではないのですが、周りの病院がなくなってしまうというリスクには危機感を覚えています。

 

病院の経営危機とは?

2024年度の診療報酬改定後、多くの病院で経営状況が悪化しています。具体的には、

  1. 病院の稼働率は上がっているが、利益率は下がっている

    • 多くの病院が忙しくなっているにもかかわらず、収益が減少。

    • 医療従事者の負担が増し、疲弊する一方。

  2. 赤字の病院が急増

    • 本業で赤字を出している病院が69%。

    • 経常利益の赤字病院も61%。

    • 一部の病院は、本業以外の収益で何とか経営を維持。

  3. 多くの病院が財政的に破綻寸前

    • 病院の半数が、借金返済に30年以上かかる「破綻懸念先」に分類。

    • コロナ禍の支援融資も、すでに運転資金として消費。

この状況が続けば、病院の閉鎖が相次ぎ、地域医療が崩壊してしまうかもしれません。

さらに追い打ちをかける国の政策

政府の政策も、病院経営に厳しい影響を与えています。

  • 病床数の削減支援策

    • 「病院のベッド数を減らせば補助金を出す」という政策。

  • 医療費削減案

    • 高額療養費制度の見直しで、患者の受診抑制を促し、医療費を5000億円削減。

    • さらに、自民・公明・維新の3党が「4兆円の医療費削減案」を提案。

  • 民間病院にも影響

    • 2019年の公立・自治体病院の再編勧告「424ショック」の際、「次は民間病院だ」と警告していた声も。

病院が生き残るために必要なこと

この厳しい状況の中で、病院経営者や医療従事者はどう対応すればいいのでしょうか?

まず、全職員が経営の当事者意識を持つことが重要だと私は考えています。

  1. 病院を守るために、チームとして団結する

  2. 組織づくりを進める

  3. 職員が楽しく働ける環境を作る 

健康な職場づくりが重要!

患者さんへお願い

病院経営の厳しさは、患者さんにも関係があります。病院がなくなれば、必要な医療を受けられなくなる可能性があります。

  • 病院がどのような状況にあるのか、関心を持ってください。

  • 健康を守るために、病院や医師と連携をとりましょう。

  • 医療制度の問題について、ぜひ知ってください。

病院を支えるのは、患者さんの理解と協力も大切です。

まとめ

このままでは、地域の病院が次々と閉鎖してしまう可能性があります。しかし、医療従事者と患者さんが一緒に手を取り合えば、病院を守ることができるかもしれません。大きな病気になる前に身近なクリニックでかかりつけ医をもち、自分の身体管理をして悪化を防ぎましょう。

これからも、皆さんが安心して医療を受けられる環境を維持できるよう、私たちも努力を続けていきます。

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