アトピー性皮膚炎Q&A アトピー性皮膚炎ってどんな病気?
[2019.09.20]
Q アトピー性皮膚炎ってどんな病気?
「かゆみのある湿疹が、よくなったり悪くなったりを繰り返す病気です。」
アトピー性皮膚炎は「赤くなる」「小さいぶつぶつができる」「皮がかさかさむける」「皮膚が厚くなる」「かさぶたができる」などといったかゆみのある湿疹が、慢性的に良くなったり悪くなったりするのを繰り返す病気です。
慢性的、というのは、1歳未満であれば2か月以上、1歳以上であれば6か月以上、続いている状態をさします。
だから、はじめて診察した医師がこれはアトピーだ、と診断することはできないはずなのです。
かゆみのある湿疹は左右対称にでてきます。片側だけにでるということはまずありません。
年齢によって症状が現れやすい場所が変わります。
乳児では顔や首、あたまによくあらわれ、ひどくなると胸や背中、手足にひろがります。
幼児・学童では首のまわり、おしり、ひじの内側や膝の裏に多くみられます。
思春期・成人になると顔、首、背中などおもに上半身に現れやすくなります。
こういった違いをしっておくと、本当のアトピー性皮膚炎なのかどうかということがわかってくると思います。
もちろん、判断にこまる場合もたくさんありますから、お気軽にご相談くださいね。
※こちらの回答は独立行政法人環境再生保全機構の「ぜん息悪化予防のための小児アトピー性皮膚炎ハンドブック」をベースに杉原医師の見解を加えています。