日本小児科学会に行ってきました
[2022.04.20]
小児科医の杉原です。
土日に休診をいただいて、郡山でおこなわれた日本小児科学会に行ってまいりました。
懐かしい知人と偶然出くわして、うれしい気持ちになったり
勉強になることもたくさんありましたが、1つだけあげるとしたら、ハッとさせられた言葉との出会いがありました。
尊敬する、岡部信彦先生のCOVID-19についてのご講演のなかで。
岡部信彦先生が研修医になった1970年代は当直にいくたびに、死亡診断書をかくことが稀ではなかった
という言葉があったのです。
僕はハッとさせられました。
僕が研修医の頃にはすっかりそういうことはなくなり、年に数回死亡診断書を書く、ような水準になっていました。
当直にいくたびに子どもを看取る。
どんな気持ちだったんだろう。
どんな覚悟で仕事をしていたんだろう。
今でも世界で活躍される岡部先生は、諸外国でも子どもたちの死と向き合い、対峙して、解決に役立つ活動を一貫して行っている。
僕らはそうした巨人の肩の上にたたせていただいている。
そういう感謝のような気持ちや、自分の覚悟を引き締めるような気持ちになったのでした。