手足口病の流行
小児科医の杉原です。手足口病が流行していますね
みためが悪いので、敬遠されがちな病気です。しかし、誰もがとおる道でもあります。
困ったことに、医師からはもう保育園にいってもいいと言われるけれども、保育園からは、発疹が消えるまでこないでほしいと言われてしまったりして保護者さんが間に挟まれて困ったりすることもある病気です。
下の写真をみてもらうと典型例がわかりますが、いま流行っている型だと、手のひら、足のうらには少なく、手の甲、前腕部分に出現していることが多い印象です。
厚生労働省が配布している、
保育所における感染症対策ガイドライン2018年改訂版で手足口病について書かれていますので、そこで登園許可の基準についてすり合わせをしていく必要があるかもしないと考えております。
罹患した場合の登園のめやすは、「発熱や口腔内の水疱・潰瘍の影響がなく、普段の食事がとれること」である。感染拡大を防止するために登園を控えることは有効性が低く、またウイルス排出期間が長いことからも現実的ではない。発熱やのどの痛み、下痢がみられる場合や食べ物が食べられない場合には登園を控えてもらい、本人の全身状態が安定してから登園を再開してもらう。ただし、登園を再開した後も、排便後やおむつ交換後の手洗いを徹底する。