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変異株とPCR検査

[2021.04.24]

院長の杉原 桂です。

先日、ちよママにて、ZOOMで講演会「新型コロナウイルス感染症のはなし」をさせていただきました。

好評だったのでまたやりたいなーなどと思っています。

 

さて、最近電話のお問い合わせで、「PCR検査できるんですか?」ではなく

「変異型かどうか分かるんですか」といったご質問が増えてきました。

そこでお答えしておこうと思って書いております。

 

Q 変異株かどうか分かるの?

A 当院のPCRではわからないです。というより、特別な機関でないと分析できないので、巻末の資料をごらんください。

Q 変異株でもPCR陽性にちゃんとでるの?

A ちゃんとでます。

Q 治療は変わるの?

A 新型コロナウイルスだけの特効薬はまだありません。変異株といっても、インフルエンザの毎年の変異株と同じく、薬や診断方法が変わるわけではありません。

 

以下は厚生労働省の資料より。

Q 新型コロナウイルスの変異について教えてください。

A 現在、従来よりも感染しやすい、重症化しやすい可能性のある変異株(※1)や、ワクチンが効きにくい可能性のある変異株が世界各地で報告されています。


日本では、変異株のクラスターが複数報告され、海外とのつながりがない事例も継続して確認されていますが、地域で広く流行している状況ではありません。

厚生労働省では、新型コロナウイルスのゲノムを解析し、変異の状況を監視しています。世界保健機関(WHO)や専門家とも情報交換を行い、こうした変異の分析・評価を行うとともに、国内の監視体制を強化しています。また、変異株事例が確認された場合には、検査や積極的疫学調査を強化して、封じ込めを図ってまいります。

個人の基本的な感染予防策は、変異株であっても、3密(特にリスクの高い5つの場面)の回避、マスクの着用、手洗いなどが、これまでと同様に有効です。国民の皆様には、改めて感染予防対策へのご協力をお願いいたします。

 

新型コロナウイルス感染症(変異株)の監視体制(全体像)

• 新型コロナウイルスのゲノム変異の状況を把握するため、国立感染症研究所において、国内の陽性検体についてゲノム解析を実施(※1)するとともに、変異株のリスク評価・分析を実施している。

※1)新型コロナウイルス約3万塩基の全てを決定する必要があるため解析に数日以上要する。

• 変異株のリスク評価・分析結果に応じて、以下の取組を実施。

⑴ 感染性が増していることが懸念される変異株については、迅速に対応につなげるために、
 • 変異株スクリーニングを実施(自治体で全陽性患者数の5~10%分の検体を対象に変異株PCR検査(※2)を実施)
 • 変異株が確認された自治体については、抽出割合を上げて変異株スクリーニングを実施
 • 国立感染症研究所においてゲノム解析を実施
※2)変異株疑い患者を数時間で判別

⑵ 免疫やワクチンの効果を低下させる可能性が指摘されている変異株やその他の株についても、迅速に発生状況を把握する必要が生じた場合に備え、
• 国立感染症研究所において、複数の変異を迅速に検出する検査方法の開発• 国立感染症研究所においてゲノム解析を実施などに取り組む

• 1/22、全国の地方衛生検査所に、変異株PCR検査手法を提供。順次、地方衛生検査所で変異株PCR検査を用いた変異株スクリーニングを開始。
• 民間検査機関や大学等と連携して、3月から全ての都道府県でスクリーニング検査を実施。
変異株事例が確認された場合には、検査や積極的疫学調査を強化して、封じ込めを図っていく。

地方衛生検査所で変異株PCR検査を実施している

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