帯状疱疹で苦しまないためにワクチンをうとう
院長の杉原です。
帯状疱疹という病気はご存知ですか?
https://taijouhoushin.jp/reason/
に詳しいことがありますが、
帯状疱疹の症状には個人差がありますが、多くは、はじめに皮膚に神経痛のような痛みが起こります。痛みは、皮膚の違和感やかゆみ、しびれとして感じる程度から、ピリピリ、ズキズキ、チクチク、針で刺されたような痛みや、焼けるような痛みまで様々です。その後、水ぶくれを伴う赤い発疹が帯状に現れ、徐々に痛みが強くなり、眠れないほど痛むこともあります。強い痛みや皮膚の症状は、主に体の左右のどちらかにみられ、3~4週間ほど続きます。
帯状疱疹になると、痛みにより、家事ができない、仕事に集中できない、眠れないなど、日常生活に支障をきたすことがあります。また、顔や首に水ぶくれ(水疱:すいほう)ができると、外見が気になって外出しづらくなることもあります。
帯状疱疹の発疹(ほっしん)や水ぶくれ(水疱:すいほう)などは治療を行わなくても治る場合もありますが、治療が遅くなったり治療されないまま放置されると、頭痛や39℃以上の発熱などの全身症状が現れることもあります。 特に首から上の帯状疱疹は、重症の場合、失明や顔面麻痺、難聴を引き起こすことがあります。発疹が消えた後も痛みが残ることがあるため、できる限り早く医療機関を受診し治療を始めることが重要です。
帯状疱疹の発症には、加齢が関係しており、日本人では、50代から帯状疱疹の発症率が高くなります。50代、60代、70代と発症率は増加し、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹になるといわれています。
しかし、発症する前に予防することが可能なので、ユアクリニックではワクチン接種をおすすめしています。
ワクチンには2種類あります。
・シングリックス 不活化ワクチン 50歳以上の成人 2ヶ月空けて2回接種。
・弱毒生水痘ワクチン 生ワクチン 50歳以上の成人 1回接種のみ。
シングリックスは2020年1月に認可されたばかりのワクチンですが、
・シングリックスの帯状疱疹に対する予防効果は、50歳以上の方で約97%、70歳以上の方で約90%と報告されており、水痘ワクチンよりも有効性が高い。
・免疫抑制をきたす治療を受けている方などでも接種が可能というメリット
・デメリットは従来の弱毒生水痘ワクチンよりも高価というところ
があります。
どちらのワクチンでも、まずは予防方法があるということをご家族や友人にしらせてあげてください。
つらい体験が残ってしまうようなことを少しでもなくしてもらいたいものです。
失明や顔面麻痺、難聴といった後々まで引きずる帯状疱疹の病気は、あとからではいくらお金をつんでも治せないのです。
接種については、お気軽にご相談ください。