心配な子連れの海外旅行
良く、海外旅行に出かけるのですが心配なのでクスリを出してもらえますか?という質問を受けます。
結論から言いますと、処方は出せるのですが保険が使えません。それどころか診察料も含めて実費負担になります。
保険診療はあくまで病気で困っている人をお互い税金を使って助け合おうという精神で作られた仕組みなので、心配だからという理由での薬処方には使えないのです。
逆に心臓病などそのクスリがなくては通常の生活が営めない、という人には通常認められない長期処方も「海外旅行のため」などの理由で認められる場合もあります。
たしかに海外旅行の準備をしようと思うと解熱剤、胃薬は日本のものを持っていきましょう、などと本やネットには書かれていますよね。
薬局で市販のものを購入するのが安価で便利です。
ただし、ここにも注意が1つあります。
実は小児用の総合感冒薬はお勧めできません。
米国では、死亡例もあったためか販売禁止になっています。 (薬害オンブズパースン会議より)
僕はおそらく、風邪ではない病気を無理に症状を抑えすぎて悪化させてしまったことが問題の原因ではないかと想像してます。
そもそも風邪を治すのは本人の身体であって、クスリはそのお手伝いをするか、一時的に症状に蓋をするだけのものです。風邪薬で治るわけではありません。
解決法
じゃあ旅先で具合が悪くなったらいったいどうしたらいいの? と思ってしまうかもしれません。
僕もこれまではホテルのコンシェルジュに聞いてみましょうと言った答え方しかできていませんでした。
しかし、コンシェルジュがいるホテルばかりではありません。小さなお子さんがいるご家庭では心配にもなることでしょう。
けれども簡単な解決方法がありました。
普段、お持ちのクレジットカードには 海外旅行でもサポートが得られる連絡先が付いているカードがあります。 また、無料で海外旅行保険も付いてきます。 (旅行代金をそのカードで支払った場合にのみ保険がつくカードと、旅行代金支払なしでも自動的に保険が付帯するものがあるので注意してください)
いちばん、大事な機能は病気になったときの相談する先です。
細かい症状は日本語がわかる相手がいたほうが安心です。
調べてみたら、アメリカン・エキスプレスではオーバーシーズ・アシストというサービスがついていました。
三井住友カードではドクターコール24というサービスがありましたが、これは国内だけでした。国内旅行には使えるかもしれません。ただ、国内であれば#8000番のほうが便利です。
海外用には、緊急アシスタンスサービスがちゃんとありました。
調べてみると各社でいろいろ海外医療サービス、用意されているものですね。ぜひ、お手持ちのクレジットカード調べてみてください。