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赤ちゃんの頭の形、大丈夫?長頭症・斜頭症・短頭症を小児科医が徹底解説!

[2025.03.24]

こんにちは!小児科専門医の杉原です。

今日は、赤ちゃんの頭の形について、よく耳にする「長頭症」「斜頭症」「短頭症」について、詳しくお話ししますね。

「うちの子、なんだか頭の形が気になるんだけど…」

もしかしたら、あなたもそう思っているかもしれません。赤ちゃんの頭の形は、成長とともに変化していくものですが、中には少し特徴的な形になることもあります。

1. 長頭症(ちょうとうしょう)

長頭症とは、頭の前後方向の長さが、横幅に比べて長い状態のことを言います。

想像してみてください。ラグビーボールのように、前後に細長い形をしているイメージです。

2. 短頭症(たんとうしょう)

短頭症とは、頭の前後方向の長さが、横幅に比べて短い状態のことを言います。

こちらは、ボールを少し押しつぶしたように、丸くて横幅が広いイメージです。

「絶壁頭」って聞いたことありますか?

短頭症と似たような状態に、「後頭部扁平(こうとうぶへんぺい)」というものがあります。これは、後頭部の丸みがなく、平らになっている状態のことです。

一般的には、「絶壁頭(ぜっぺきあたま)」と呼ばれることが多いですね。短頭症と後頭部扁平が同時に見られることもあります。

3. 斜頭症(しゃとうしょう)

斜頭症とは、頭蓋骨の左右どちらか一方が、斜めにゆがんでいる状態のことを言います。

これは、正面から見ると、頭が左右非対称になっているイメージです。

斜頭症には、前頭部(ぜんとうぶ:おでこの部分)のゆがみと、後頭部のゆがみがあります。

向き癖が原因の斜頭症が多い

赤ちゃんの頭のゆがみで一番多いのは、向き癖による斜頭症です。

赤ちゃんは、いつも同じ方向を向いて寝ていると、その側の後頭部が平らになってしまうことがあります。

頭の形が気になる時は

赤ちゃんの頭の形が気になったら、まずは小児科を受診してください。

小児科医は、頭の形を丁寧に診察し、必要に応じて専門医への紹介も検討します。

赤ちゃんの頭の形は、成長とともに変化していくものですが、気になることがあれば、早めに相談することが大切です。

どんな些細なことでも、遠慮せずに相談してくださいね。

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