赤ちゃんの頭の形、大丈夫?長頭症・斜頭症・短頭症を小児科医が徹底解説!
こんにちは!小児科専門医の杉原です。
今日は、赤ちゃんの頭の形について、よく耳にする「長頭症」「斜頭症」「短頭症」について、詳しくお話ししますね。
「うちの子、なんだか頭の形が気になるんだけど…」
もしかしたら、あなたもそう思っているかもしれません。赤ちゃんの頭の形は、成長とともに変化していくものですが、中には少し特徴的な形になることもあります。
1. 長頭症(ちょうとうしょう)
長頭症とは、頭の前後方向の長さが、横幅に比べて長い状態のことを言います。
想像してみてください。ラグビーボールのように、前後に細長い形をしているイメージです。
2. 短頭症(たんとうしょう)
短頭症とは、頭の前後方向の長さが、横幅に比べて短い状態のことを言います。
こちらは、ボールを少し押しつぶしたように、丸くて横幅が広いイメージです。
「絶壁頭」って聞いたことありますか?
短頭症と似たような状態に、「後頭部扁平(こうとうぶへんぺい)」というものがあります。これは、後頭部の丸みがなく、平らになっている状態のことです。
一般的には、「絶壁頭(ぜっぺきあたま)」と呼ばれることが多いですね。短頭症と後頭部扁平が同時に見られることもあります。
3. 斜頭症(しゃとうしょう)
斜頭症とは、頭蓋骨の左右どちらか一方が、斜めにゆがんでいる状態のことを言います。
これは、正面から見ると、頭が左右非対称になっているイメージです。
斜頭症には、前頭部(ぜんとうぶ:おでこの部分)のゆがみと、後頭部のゆがみがあります。
向き癖が原因の斜頭症が多い
赤ちゃんの頭のゆがみで一番多いのは、向き癖による斜頭症です。
赤ちゃんは、いつも同じ方向を向いて寝ていると、その側の後頭部が平らになってしまうことがあります。
頭の形が気になる時は
赤ちゃんの頭の形が気になったら、まずは小児科を受診してください。
小児科医は、頭の形を丁寧に診察し、必要に応じて専門医への紹介も検討します。
赤ちゃんの頭の形は、成長とともに変化していくものですが、気になることがあれば、早めに相談することが大切です。
どんな些細なことでも、遠慮せずに相談してくださいね。