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高齢者がコロナにかかるとどうなるのか?

[2020.04.01]

現在世界各国でコロナウイルス感染(COVID-19)が話題になっている。

高齢者や持病をもっている人は重篤化することが多いと言われている。実際に高齢者が罹患した場合の頻度はどうなのだろうか?

CDC(米国疾病予防管理センター)の報告によると

■入院が必要な高齢者の確率:

・31-70%(85歳以上)

・31-59%(65歳から84歳まで)

と半数以上が入院が必要になることがわかる。

■集中治療室に入室する(人工呼吸器管理などが必要になる)割合:

・6-29%(85歳以上)

・11-31%(65歳から84歳まで)

ここに関してはそんなに差はない。

■亡くなる確率:

・10-27%(85歳以上)

・4-11%(65歳から84歳まで)

やはり高齢者のほうが高い。

高齢者にできることは、コロナではないが肺炎球菌の予防接種をすることや風邪をひかないことが重要である。

現在、BCGワクチンがCOVID-19に有用なのでは?と、まことしやかに全世界で言われている(オーストラリアで臨床試験が行われている)。しかし、高齢者のように免疫が非常に落ちている人に起こる可能性のある、播種性のBCG症というものを認識しておく必要はある。これは、BCGが生きた菌を接種するので、重度の免疫不全の場合は全身にBCG菌が回ってしまう。なので、現段階では高齢者が効果不明のBCGを打つのは推奨はされないと個人的には考える。

コロナウイルスは、病気自体の弊害もそうでは有るが、その他にもどうなるかわからない不安感、またかかったことによる差別や偏見など様々な側面を持っている。

 

まずは、しっかりと自分の健康を守ること、それが周囲の健康を守るということをぜひ認識してもらいながら行動をとってもらいたいと思う。

 

宮内隆政

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