1歳すぎのBCGワクチン、どうしたらいいの?
ワクチンで病気予防するのが大好きな、疾病予防医の杉原です。
グーグルマップで当院をみつけてくれた人から質問がありましたのでおこたえします。
じつはこれ、海外から帰国したご家族からよくある質問なのです。
結論から先に申しますと、1歳すぎてもBCGワクチンを接種することは可能です。
1歳までは千代田区では定期接種として無料で(貴重な税金です!)接種することが可能です。
1歳を超えてしまうと任意接種になりますので自費での接種となります。
当院では2020年6月現在、6000円(税別)で対応させていただいております。
それよりも大切なことは、なんのためにBCGワクチンを接種するのか、という原理原則をしっていただくことです。
BCGワクチンは、結核から子どもを守るためにあります。
こちらの記事にもありますように、私のなかでは
・0-3歳児が結核にかかったときの重症化をふせぐためにBCGを接種する
・とくに、一番重症化しやすいの生まれてから1歳までの時期です。重症化するリスクはだいたい3歳ぐらいまである
・日本はまだまだ結核蔓延国である。
という認識でおります。この年齢区分は医師によって微妙に意見が分かれるかもしれません。
また将来、日本の結核罹患率がさがってくれれば方針もかわる可能性はあります。
ですので、現状、当院では3歳までは日本に居住するお子さんにBCG接種をおこなっております。