NHK 小児の食物アレルギー新常識
[2022.11.02]
僕にとっては感情という名のゾウが少し後ろを振り返りたくなる、そんなパネリストたちでもあります。
約20年前に僕は昭和大学の小児科医局にいました。
今井先生はアレルギーを勉強するために、昭和大学の卒業ではなかったのに飯倉教授をたよって医局にはいってきた先輩でした。とても優しく、紳士な先輩の一人でした。
昭和大学から相模原病院(国立病院機構)に派遣されたのは僕が1号だったと思います。小児アレルギー科の科長だった海老沢元宏先生は小児アレルギー会の先駆者であり、飯倉教授の右腕のような方でした。ここで自分が学べたことはとても大きかった。いろいろな論文にチャレンジさせていただけたし、大学院の博士号論文に着手できたのもこの病院での仕事体制が整っていたから、だといえます。
また月に何度かは東京大学で行われていた医療経営学の講義を受けに行くことも快諾していただけたこともありがたいことでした。
僕が大学病院に呼び戻されるころ、入れ替わりで今井先生が相模原病院にやってくることになりました。
あの頃、未来がまさかこんなふうになるとは想像もしていなかったのでした。(つづく)