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入学前にDPTワクチンを!

[2019.10.03]

 

2018年から2019年にかけて、百日咳がとても流行しましたが

実は、小学生での報告例が最も多くなっていました。

 

四種混合ワクチンは…

これまで、ジフテリア、百日咳、破傷風は

1回目 生後3ヶ月

2回目 1回目の3-8週間後

3回目 2回目の3-8週間後

4回目 3回目から約1年後

の4回で終了でした。

 

ところが、ワクチンで得られた免疫が百日咳に関して、
小学校入学前には免疫が低下している人がいる、ということがわかってきました。

実際に、小学生に百日咳が多いというデータもそろっています。

 

これからは四種混合ワクチン+三種混合ワクチンをお勧めします!

そこで、小学校入学前にもう一度百日咳の抗体をあげることが重要になってきました。

ところが、四種混合ワクチンは自由に使えないというルールがあるのです。

百日咳だけのワクチンがあればいいのですが、残念ながらそのような製品はありません。

そこで、かつて使われていた三種混合(DPT)ワクチンなら任意接種(≒有料)で使うことができるようになりました。

 

さらに、11~12歳にジフテリア破傷風を防御する目的でおこなわれていた2種混合も

任意接種でならという条件付きで、DPTの三種混合ワクチンをかわりに打ち、百日咳への抗体を高める接種が可能になっています。

 

 なぜ分割の必要があるのか

混乱させてしまうかもしれませんが、IPVとは不活化ポリオワクチンのことです。

これもまた、小学校あたりからふたたび免疫が弱くなっているので

やっぱり、小学校入学前にやったほうがいいだろうという話があります。

DPTもやったほうがよくて、IPVもやったほうがいいのなら、

はじめから四種混合ワクチンでいいだろう、と思いたくなるのですが、

これはルールが優先されてしまいます。

DPTというワクチン、IPVというワクチンを別々に接種しなくてはならないのです。

 

小児科学会の配布プリント

 

もともと小学校入学前にはMR(麻疹風疹)ワクチンとおたふくかぜワクチンをお勧めしていますが、

当院ではそれに加えてDPT(三種混合)を追加接種することをお勧めしています

値段は5,500円(税込)です。

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