「忘れられた叡智」
[2021.06.24]
「忘れられた叡智」田坂広志
たぶん今の子どもたちがおとなになるころ。
あるいはもっと早く令和時代のあいだに。
価値観の大きな変化がおきるんじゃないかな、と僕は思っています。
その1つに成熟した資本主義への変化ということがあるでしょう。
つまりお金よりも目に見えない資本を大切にする資本主義のことです。
知識資本=衆知を集める、三人寄れば文殊の知恵
関係資本=縁(縁風会という名前はみどりではなくて、ごえんの縁です。)、おかげさま、
信頼資本=一意専心、浮利を追わず
評判資本=世間様(お天道様)がみている、恥をしる
文化資本=一期一会、おもてなしのこころ
共感資本≒つながりの力。絆。まわりの人を大事にできること。
もともとこうした資本の上にお金という交換経済がなりたっていただけであって
お金を追い求めるあまりに、本当の土台を台無しにしてしまった人もいるわけです。悪いことにそちらが正しいことのように時代の方位磁石が向けられていたから。
でも、これからは違う。
本当の土台を大切にする子どもたちが社会の中心を担っていくことになることでしょう。
すくなくとも、ぼくはそういう時代を見届けてから死にたいものです。