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科学的根拠に基づく予防医療のすすめーワクチン編

[2020.01.17]

ワクチン、すなわち感染症を防ぐためのツールです。

多くの人は医師もふくめて、このワクチン効く、効かないといった二元論で話をしている場面をよく耳にします。

しかし、別なものさしがあるのです。費用対効果です。

QALY(Qualitiy Adjusted Life Years)質調整生存年という物差しで、そのワクチンの効果性を比較検討することができます。

完全に健康な状態での余命1年を1QALYであり、死亡が0QALYとします。(もうすこし詳しい説明が欲しい人はこちら

残酷なように感じるかもしれませんが、1QALY増加あたり500-1000万円未満の費用であればその医療行為は医療経済的に妥当とされています。

米国では550万円、日本では600万円以下であれば一般的には有益と考えられています。

 

米国のワクチン事情はCDC Center for Disease Control and Prevention 米国疾病管理予防センターでスケジュールの調整・改訂がなされています。

スケジュールは毎年更新され、機関紙であるMMWR(Morbidity and Mortality Weekly Report)を通じて発表されています。

日本のスケジュールと違うなあ、と感じるのは

一般的なものと、感染リスクがある人向け、の区分があること。(成人用)

また基礎疾患がある人への個別推奨がされていること、が親切に感じます。

 

次回より個別ワクチンについても書きます。

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