新型コロナウイルスCOVID-19を把握するためのあたらしいモノサシ
院長の杉原です。
新型コロナウイルスCOVID-19の流行も、ちょっとおちついてきたのかな、という街のゆるんだ雰囲気がお茶の水や秋葉原を歩いていて実感するこの週末でした。
いつまで今のような社会活動全体を止めるという自粛活動が正しいのか?
というのが僕のクエスチョンです。
なぜなら、あまりにも経済活動をおさえてしまうと、新型コロナウイルスCOVID-19でなくなる人は減ったけど、失業者や倒産する会社、やっていけない飲食店や個人のお店がふえてしまい、その一部は自殺までいたってしまうことがあるからです。
だとすると、
ところが、今まで「新型コロナは減っているのか、患者がこれから増えるのか?」を正しく把握するための「ものさし」がありませんでした。
毎日の感染者数に一喜一憂し、100人越えたの、
これではダイエットで体重測定するのにも食後だったり、食前だったりの数値に一喜一憂し、自分とは身長のちがう人と体重だけくらべて大騒ぎしているようなものでしょう。
そこにいいものさしが現れました!
今回ご紹介するのは、大阪大学教授(核物理研究センター)
「K値」とは、過去一週間の合計した感染者数の増加率を、
なんかむずかしそうですね。
数式としては、X=1週間の合計感染者数 Y=1週間前の合計感染者数 K=(X-Y)/X=1-Y/X
K値は時の経過ともに安定的に推移し、収束に向かっていきます。
なぜなら、
感染者の数が0のときは1週間前のYも0 今週1週間のXも0 K=1です。
1週間前0人で今週1週間で患者さん10人発症。 K=1-0/10=1
次の1週間で患者さん+20人合計30人になったら、K=1-10/30=1-1/3=0.666...
次の1週間で患者さん+20人合計50人になったら、K=1-30/50=0.4
ここから幸い、患者数が減ってきたとしましょう。
次の1週間で患者さん+5人合計55人になったら、K=1-50/55=1-0.91=0.09
次の1週間で患者さん+0人合計55人になったら、K=1-55/55=0
K値の詳しい解説は、大阪大学准教授(経済学)
https://note.com/yagena/n/
https://note.com/yagena/n/
https://note.com/yagena/n/
上記のブログからになりますが、
K値を使うことによって
・多くの都道府県で感染が収束傾向にあることが掴める
・従来の指標よりも早く感染傾向の変化に気付ける
・行動制限の強化/緩和の効果を定量的に測れる
といった長所があることが伝わります。
既存の分析手法や疫学モデルを補完する形で、「K値」を政府の専門家会議や各自治体にぜひ取り入れてもらいたいです。
学校の先生も、中学生や高校生に生きたグラフの使い方、統計の大切さ、教えるチャンスではないのかなーと思う杉原でした。