赤ちゃんの頭のゆがみ、自然に治る?小児科医が教える向き癖と寝返りの関係
こんにちは!小児科専門医の杉原です。
今日は、赤ちゃんの頭のゆがみについて、よくある質問にお答えしますね。
「向き癖を変えれば、または寝返りをするようになれば、頭の歪みは自然に治りますか?」というご質問ですね。
結論から言うと、ゆがみの程度が軽度であれば、気にならない程度にまで改善する場合もあります。
赤ちゃんが生後2ヶ月を過ぎて、自分で首を動かせるようになってくると、その都度頭の位置をママが戻していくことは、なかなか難しいですよね。
また、向き癖と反対の方向に頭を向けて寝かせることで、向き癖側の圧は分散されます。
例えば、いつも右を向いて寝ている赤ちゃんの場合、たまには左を向かせてあげる、ということです。
でも、これだけでは、向き癖の部分の成長を効率よく促し、その他の部分をバランスよく成長させるための治療にはなりません。
向き癖があるお子さんの顔を無理やり反対側に向けようとしても、多くは元の位置に戻ってしまいます。
イメージとしては、いつも右側に体重をかけて寝ていると、右側ばかりがへこんでしまうような感じです。
寝返りが十分にできるようになり、お座りが可能になるまでは、変形の度合いは現状のままか、もしくは進行する可能性があります。
赤ちゃんが自由に動き回れるようになると、頭にかかる圧力が分散されるので、ゆがみが改善されることもありますが、それまでは注意が必要なんですね。
もし、赤ちゃんの頭のゆがみが気になるようでしたら、一度小児科医に相談してみてください。専門医が、赤ちゃんの頭の状態を詳しく診て、適切なアドバイスをさせていただきます。