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ドクターズブログ

新型コロナウイルス感染症の流行拡大から子どもの生活を守りましょう(2021.02.23更新)

緊急事態宣言の対象地域が1都2府8県に拡大される中、新型コロナウイルス感染症は全国の子どもの生活に大きな影響を与えています。日本小児科学会は昨今の急速な流行拡大を鑑み、改めて以下を提言しています。(小児科学会HPより

 

・保育所・幼稚園・学校での生活を維持しましょう。
・乳幼児健診や予防接種を継続しましょう。
・子どもを感染から守るために大人の感染を予防しましょう。
・子どものストレスに注意しましょう。

 

 

保育所・幼稚園・学校での生活を維持しましょう。

 文部科学省は緊急事態宣言の対象地域での一斉休校はしない方針としています(2021年1月28日現在)。
 保育所・幼稚園・学校が閉鎖された場合、教育の遅れだけではなく、生活習慣の乱れ、運動不足、栄養の偏り、家庭内での虐待の増加、保護者の就労困難・失業など、子どもに様々な影響を及ぼします。子どもの健康、教育、福祉にとって基本的かつ大切な保育所・幼稚園・学校での生活を維持出来る様に、引き続き関係者のご理解とご尽力をお願いいたします。
 保育所・幼稚園・学校は、多くの場合、感染拡大の主要な場所とはなっていません。関係者の皆様の徹底した感染対策に改めて感謝いたします。
 体調が悪い時に登園・登校をしないことは、子ども自身の体調管理だけでなく、感染症の伝播を防ぐ点においても重要です。出席停止(欠席にならない)等の取扱については、文部科学省ホームページ1に掲載されています。

乳幼児健診や予防接種を継続しましょう。

 乳幼児健診は年齢ごとに起こりやすい病気や問題を早めに見つけて治療などに結び付けるために極めて重要ですし、予防接種は推奨スケジュール通りに接種することが最も有効です。
 健診・予防接種が行われる医療機関や施設は感染対策をしています。乳幼児健診や予防接種は推奨スケジュール通りに受けましょう。なお、新型コロナウイルス感染症の流行により乳幼児健診の実施方法が変更となっている場合があります。自治体の母子保健担当部局等にお問い合わせください。

子どもを感染から守るために大人の感染を予防しましょう。

 国内における小児の新型コロナウイルス感染症は、約7割が家庭内における大人からの感染であることがわかっています。大人の感染を予防することが、子どもを家庭内感染から守る最も有効な手段です。

子どものストレスに注意しましょう。

 コロナ×こども本部による実態調査によると、コロナ禍で子どもが多くのストレスを長期にわたり抱えていることが判明しています2
子どもはストレスを言葉で表現することが苦手です。頭痛、腹痛、倦怠感、不眠、イライラ感、登校しぶり、食欲低下、過食などの身体症状やいつもと違う行動に気をつけてください3。また、子どもに関わる大人ご自身のケアも行いましょう4
 小児科医は目の前の子どもと真摯に向き合い、子どもの気持ちや考えを受け止めています。心配な点はかかりつけ医に相談してください。
 
 
 新型コロナウイルス感染拡大により社会全体が大きな影響を受けています。社会全体で、今一度、子どもの権利をまもっていただく様にお願い致します。
 
 
1.新型コロナウイルス感染症に対応した持続的な学校運営のためのガイドライン(文部科学省)https://www.mext.go.jp/a_menu/coronavirus/mext_00049.html
2.コロナ×こどもアンケート第3回調査報告書(国立成育医療研究センター)https://www.ncchd.go.jp/center/activity/covid19_kodomo/report/CxC3_finalrepo_20201202.pdf
3.新型コロナウイルスと子どものストレスについて(国立成育医療研究センター)  https://www.ncchd.go.jp/news/2020/20200410.html
4.お子様と暮らしている皆様へ(日本小児科学会、日本子ども虐待防止学会、日本子ども虐待医学会)http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/20200406_02.pdf

子どもおよび子どもにかかわる人のマスク着用の考え方(2021.02.23更新)

小児科学会のHPより。

・子ども(特に2歳未満や障害のある場合)のマスク着用には、誤嚥や窒息などの危険性があるため注意が必要です。
・子どもへの感染を防ぐために、子どもにかかわる業務従事者は、マスクやその他の防護具の使用方法を正しく理解しましょう。

 

1)マスク着用の考え方

 マスク着用により誤嚥や窒息の危険性がある子ども(特に2歳未満や障害のある場合)は、自ら息苦しさや体調不良を訴えることが難しく、自分でマスクを外すことも困難な場合があります。また、正しくマスクを着用することができないと、期待した通りの感染予防効果が得られないこともあります。
 子ども(特に2歳未満や障害のある場合)のマスク着用では以下のような危険性が考えられます。

  • 呼吸が苦しくなり、窒息する可能性がある。
  • 嘔吐した場合に、窒息する可能性がある。
  • 熱がこもり、熱中症になる可能性が高まる。
  • 顔色、呼吸の状態などが観察しにくいため、体調異変の発見が遅れる。

 子どもがマスクを着用する場合は、いかなる年齢・状態であっても、保護者や、子どもにかかわる業務従事者(保育士、教職員など)が上記について注意し、慎重に見守る必要があります。危険があると思われる子どもへのマスク着用は、状況に合わせて対応しましょう。業務従事者が処置や介助を行う等感染のリスクが高まる状況では、慎重に観察を行った上で、子どもに一時的にマスクを着用させることは感染予防の観点から有益と考えます。

2)適切なマスク着用について

 感染予防のためには、マスクやその他の防護具の使用方法を正しく理解する必要があります。特に以下の点に気を付けることが大切です。

  • 会話をするときはマスクをする。
  • 鼻をマスクから出さないようにする。
  • マスクを顎にずらしたままにしない。
  • マスクの前面を触ることは避ける。もし触れたときは手指衛生を行う。
  • 処置や介護を行う等感染のリスクが高まる状況では、フェイスシールドやゴーグルを併用し、眼の粘膜を介した感染を防ぐ。
  • フェイスシールド、マウスシールドはマスクを使用した上で装着する。

 子どもにかかわる業務の現場では、マスクを着用していない子どもに対応するとき、フェイスシールドやゴーグルを装着することが難しい場合もあります。また、マスクなどの着用で、表情が見えにくくなることによる弊害も懸念されます。子どもを支える保育・教育と感染対策の両立は大変困難ですが、それぞれの現場で工夫しながら子どもの感染予防に努めてください。
 感染の予防のためにすべきことはマスクの着用や感染防御具の装着だけではありません。密閉、密集、密接(3密)を避け、人との距離を保つこと(ソーシャル・ディスタンシング)など生活の環境に対する配慮も大切です。社会全体で感染予防に対する高い意識を持ち続ける必要があります。

参考:

 

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