メニュー

ドクターズブログ

帯状疱疹後神経痛に効く薬とは(2019.08.15更新)

 帯状疱疹を発症したあとに、帯状疱疹後神経痛が生じた場合には、痛みのコントロールに困ることがあります。

 帯状疱疹が発症して、前述のようにウイルスが神経や神経節で炎症をおこすと、神経が障害されてしまいます。またその障害によって、神経の異常な興奮および電気の信号が持続してながれる状態となってしまいます。これにより神経痛とよばれる痛みが持続することとなります。

 帯状疱疹にかかった部位の皮膚の感覚がにぶい、あるいは触れようとしただけでも異様に痛い、ビリビリひびくといったときには、神経の障害の程度が大きいと考えます。

帯状疱疹後神経痛の痛みのコントロールには

神経由来の痛み(神経障害性疼痛)をおさえる内服薬を主に使用していきます。

 帯状疱疹発症直後は炎症からくる痛みをおさえるため、NSAIDs(非ステロイド性消炎鎮痛薬)、アセトアミノフェンといった消炎鎮痛薬を用います。しかし数週間たって、前述のように痛みの性状が神経由来の痛み(神経障害性疼痛)であれば、抗てんかん薬、抗うつ薬、非麻薬性弱オピオイド薬などを積極的に利用していきます。

 痛みの程度をみながら、年齢や性別、副作用に注意した上で内服薬を調整していきますが、とくに高齢の方の場合は、これら内服薬によって転倒やふらつきといった副作用が前面に出ることもあります。

 痛みの程度と症状について、しっかり確認しながら相談の上で、内服薬の種類や用量、服用間隔についての調整を行っていきます。(文責 松野)

 

帯状疱疹と帯状疱疹後神経痛にかかった経験から(2019.08.15更新)

 私自身(木曜内科担当-松野)が30歳代後半に帯状疱疹と帯状疱疹後神経痛にかかり、発症から治るまでの経過を身をもって経験しました。そのため帯状疱疹と帯状疱疹後神経痛の予防や治療に、良い意味でこだわりを持って治療しています。

 帯状疱疹が発症する仕組み

を述べると、子供のころにみずほうそうにかかり体の中に水痘・帯状疱疹ウイルス(Varicella zoster virus)が潜伏します。普段はとくに悪さはしませんが、ストレスや体力低下に伴いこれらのウイルスが神経の節や走行に沿って再燃すると、体の片側に帯状に炎症や皮疹をきたします。痛みがでて皮疹がでるときと、皮疹がでて痛みがでるときがあります。

 診断確定後は、

できるだけ早く抗ウイルス薬の内服などで治療を開始します。治療開始までの期間が早ければ早いほど、皮疹や痛みの治りもよいことが知られています。最初は筋肉の炎症などからくる痛みですが、数週間たつと神経からの痛みに変わっていきます。痛みがへっていく経過には、皮疹の程度や年齢などによっても個人差があり、症状にあわせて痛み止めの内服薬を調整していきます。

 実は私がかかった際は、日本のペインクリニックの総本山とよばれる専門治療施設で研修中だったため、すばやくさまざまな治療を受けられる、とてもありがたい恵まれた経験をしました。診断確定後に、可及的すみやかに治療や疼痛コントロールにあたることはとても重要と考えています。 

 当クリニックでも帯状疱疹の早期診断、治療、疼痛コントロール、ワクチン接種による予防につとめて参ります。(神経ブロック注射はトリガーポイント注射のみとなりますが、ご了承ください) 

 帯状疱疹に関するお困りごとがあれば、遠慮なくご相談ください。(文責 松野)

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME